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熊本入り
2016.04.29
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熊本にいる叔父夫婦の様子を見にいきながら、2日間でしたが熊本市内でボランティアをしてきました。 (文/熊谷) 九州はあまりにも遠くて叔父がどんなところに住んでいるか、行くにはどのくらいかかるのかも正直調べたこともありませんでした。 実際に行くと決めて調べてみたらLCC/ジェットスターで福岡や熊本空港まで格安で行けることがわかり、すぐに予約。 (平日だと片道5000円を切る日もあります) 成田からの発着ですが、東京駅から1000円位で成田へのバスが出ていますので、それに乗っていけば楽で交通費も安く抑えられます。 立ち上がったばかりの熊本市災害ボランティアセンター(災害VC)に申し込んでボランティアをしようと思ったので、事前にボランティア保険に加入しました。 これは住んでいる地域の社会福祉協議会で申し込みが可能ですから事前に加入しておくといいです。 叔父の住まいは熊本県北部の玉名郡長洲町というところで福岡県に近い方でしたので、幸い地震の被害は少ないようでした。 それにしても、台風には慣れていても地震はそんなに起きない地域なので叔父夫婦も驚いていました。 叔父の家から鹿児島本線と市電を乗り継いで約1時間で、熊本市内辛島公園そばにある災害VCに到着。 4月26日(火)は8時過ぎに到着しましたが、すでに100名ほどボランティア受付の列が並んでいました。 若い方がたくさん並んでいて、大学生や高校生、中には中学生もいました。 9時から受け付け開始。オリエンテーションでボランティアの心得の説明を受け、その後マッチング作業となります。 初日は25名のチーム×2つで、市電に乗って市内中央区の小学校に向かいました。 小学校では地元の自治会長さんが待機されていて、3名から5名毎にまとめて個人宅の片づけをマッチングされていました。 私は、愛媛からきた男性と市内の高校生兄弟の合計4名で3階建てのマンションの1室に向かいました。 3階のお住まいは、家財道具からなにからなにまで散乱していて、ひとりで片づけるのは大変な様子でした。 ボランティア4名で1階のゴミ集積所まで不要なものを運び出す作業をして小学校に戻りました。 翌日は、「俺も参加するたい」と叔父も同行してボラセンに向かいました。 この日は、午前中は市内の個人宅へ5名で伺い、不要となったタンスなどを捨てる作業をしたのち、午後は熊大附属病院そばの小学校に徒歩で向かい、避難所となっている体育館の清掃や物資の移動、子供たちの遊び相手をしてきました。 東日本大震災の時は、避難所が閉鎖されたのちにボランティアとしてがれき撤去や泥だし作業に従事したので、避難所に入るのは今回が初めてでした。 硬い床にブルーシートを敷いてその上に薄い毛布を1枚敷いただけの処にごろ寝です。 大変厳しい環境だということはすぐにわかります。 前日(26日)からようやく水が出るようになったとのことで、トイレが楽になったそうです。 名古屋からトルコのケパブ屋さんがトラックで来て炊き出しをしていました。 子供からおじいちゃんおばあちゃんまで喜んでいました。 2日目のボランティアチームは、島根、千葉、神奈川からきた男性と熊本市内の大学に通う女性1名と私でした。 初日のボランティアさんで県外からきた方はほとんどクルマで来ていて道の駅などでの車中泊を予定されていました。 熊本市内には泊まるところがまだないそうです。 2日目はちょっと違って、島根の方は木の下でシュラフにもぐって野宿。 千葉の方は福岡の大牟田にホテルを見つけて宿泊。 神奈川の方は、民泊(Airbnb)で熊本市内に3000円で泊まれるところを見つけていらっしゃいました。 ちなみにこの方は夜行バスで13時間かけて横浜から福岡に。 Airbnbはこちらから→https://www.airbnb.jp/ 立ち上がった災害ボラセンも、25日(月)までは被災された方へのボラセン利用のチラシを配布する作業が主で26日 (火)から、要望のあった個人宅での作業が始まったようです。 これから本格的に、ボランティアの助けを必要とする作業が増えてくると思います。 熊本市内は津波に呑まれた南三陸と違い、町並みはそのままですが、古い建物の屋根ばかりにブルーシートがかぶさっているのがよくわかります。 耐震性があるかないかがとても重要です。 状況がすぐに変わっていくので、こまめに現地の様子をチェックしてください。 市内のホテルも随時営業再開していくと思います。 コンビニもだいぶ商品が戻ってきています。 ボラセンの向かいにあるアーケードの柱には「負けんばい熊本」のステッカーが貼られていました。 ![]() 初めての九州。初めての熊本でしたが、また来たいと思います。 次回は、元気になった様子を見ながら観光もして、おいしいものも食べて大分の温泉にも入ってきたいなと思っています。 がんばれ熊本、がんばれ大分! 自然災害の多い日本です。 メディアから流れてくる災害は、決して他人事ではありません。 できることをやっていきたいと思います。 熊本、大分にボランティアに行かれる方はくれぐれも自己完結で用意を整え、現地の状況を確認してから向かってください。 |
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