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お茶の水女子大附属中学校で
2019.01.22
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5年前から千葉県幕張の昭和学院秀英中学校で始まった家庭科被服実習。 南三陸ミシン工房の製品を教材として生徒の皆さんがミシンで縫い上げるという内容ですが、東京のお茶の水女子大学附属中学校でもこのたび始まることになりました。 新年度に入ってから被服実習は始まりますが、それを前に南三陸ミシン工房の代表熊谷が生徒の皆さんにお話をしてきました。 被服実習で生徒の皆さんが縫うポーチを作っている南三陸ミシン工房って、どんな団体なのか。 工房のある南三陸町は、どんなところで東日本大震災の時にどんなことがあったのか。 どうしてミシンを使った被災地支援を始めたのか。 今の町の様子はどうなのか? 実際にミシンでものづくりをしてみることで、被災地におけるミシンの果たした役割を体感してみることも目的のひとつであろうと思います。 また、ミシンの果たした役割を考えてみることで、被災した人々の置かれた状況や支援活動に関わったボランティアの方、遠く離れていても買うことを通じて応援してくれた皆さんのこと、縫製の仕事や商品の注文という形で応援してくれた企業の皆さんのことにも考えが及んでくると思います。 今回からは、お話しの中に「エシカル消費」や自然災害の多い我が国日本に生きることにも言及しました。 被災地とミシンをキーワードに生徒の皆さんが、さまざまなことに気づきを得られる授業になってくれたらと願っています。 今回お話しした生徒の皆さんは、発災当時は小学校入学を目前にした時だったそうです。 電車も止まり、お父さんやお母さんがあの日は帰ってこられなかったご家庭もありました。 或いは家族のことが心配で何時間もかけて歩いて帰宅された親御さんもいらっしゃったことでしょう。 震災からまもなく8年が経とうとしています。 記憶の風化が叫ばれる中、こうした形で若い世代の方々にお話をする機会を頂けて嬉しく思います。 生徒の皆さんは6月に東北へ修学旅行に行くそうです。 他のどこでもない、この東北の地に来てくれてありがとう。 東北の自然や文化や歴史、温かな笑顔の人々に触れて、たくさんのことを感じてきてください。 |
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