南三陸ミシン工房
東日本大震災をきっかけに南三陸で生まれた工房は、ミシンと共に復興の道を歩みます。
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南三陸ミシン工房とは?とは
バングラデシュのノクシカタ刺繡について
2021.10.19
今回、どうしてバングラデシュのノクシカタ刺繍をお願いすることにしたかをお伝えします。

私たち南三陸ミシン工房はこの春に活動を始めて10年が経ちました。

よくがんばってきたね、10年続けてすごいねと皆さんからお褒めのお言葉も頂戴し、マロニエゲート銀座(旧プランタン銀座)での販売会も開催することができました。

ところがそこで代表の熊谷のエネルギーがついにというかとうとう切れてしまい、倒れてしまいました。

そんなときに、ミシン工房の縫製指導をずっと最初からしてくれている八王子の鈴木恵美子さんが日本・バングラデシュ文化交流会を紹介してくれて、ちょうど活動報告会をzoomでやるからよかったら見てと言ってくれました。

実は、鈴木恵美子さんは20代の頃にJICA青年海外協力隊員としてバングラデシュに赴き、ミシンの指導をした経験がある方で、東北の被災地でのミシン指導もその時の知見を活かしてくれました。

紹介されたzoomを見たら、40年前に農大を出て一人でバングラデシュへ青年海外協力隊員として赴き、バングラの農村の生活向上に奮闘する松本さんという女性の方が淡々と自らの団体「日本・バングラデシュ文化交流会」と現地での活動の話をされていました。

東北で10年活動してへたり込んでいる自分にとって、40年前からバングラデシュの農村にかかわっている松本さんはとんでもない方に見えました。

松本さんの「日本・バングラデシュ文化交流会」では、「大豆栽培・普及プログラム」「学校給食プログラム」「刺繍製品製作販売プログラム」などを行っています。

刺繍製品は、佐藤さんという女性の方が担当し、現地にマネージャーも置き首都ダッカから遠く離れたシャシャという地域の方々が刺し子さんとして120名ほどいらっしゃるようです。

長い年月をかけて、現地にネットワークを築いてきた皆さんです。

大勢の刺し子さんがいて、それぞれのレベルに合わせて刺繍してもらっているのでしょうけれど、商品として販売するのは苦戦しているようでしたので(これは障がい者の皆さんの作業所も同じ悩みを抱えています)、ぜひご一緒になにかやってみましょうと声をかけてみました(とはいえ、自分のところもそんなに偉そうなことを言えるほどの販売ができていません)。

そこから、色々と話が進み今回の商品に繋がりました。

今回お願いしている、「Sマーク30th5つ星」刺繍は、だれでもスッと上手にさせるものではなく、20歳のサイード君が今のところ、一人で刺してくれているそうです。

120名の中の上位20人がこのレベルの刺繍を刺せるようですが、慣れが必要とのことで現在少しずつサイード君から学びながら練習を始めているようです。

サイード君は地元の教育大学に行って学費の足しにしているそうです。

将来は先生を目指しているとのこと。

今回のオリジナル刺繍のやり取りで、東京の佐藤さんから次のような文章も頂きました。

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図案起こしと刺しゅう糸の色選びは、

ソキナさんというデザイナーさんが担当しています。

  ソキナさんが鉛筆で描いた図案の線上を、

シルピーさんというデザイナー助手が、

針で穴を開けていくのですが、

直線はともかく、曲線の膨らませ方などは、

ここでシルピーさんのニュアンスも加わります。

  その、布の上にうっすらついている点線を頼りに、

実際に刺しゅうするのは村の方々なわけで、

そこにも刺し子さんたちのニュアンスが加わるので、

曲線の膨らませ方などは、

3者の手を経るうちに、微妙に変化していきます。

  例えばハート型だと、全体の丸っぽさや、下の部分のとんがり具合、

線のどのへんを膨らませるかなどで、人によって微妙に形が違ってきます。

ハート型のように比較的みんなが知っている図案だと

3者がお互いに調整しあうので、それほど大差は出ないのですが、

今回の東京タワーは誰も見たことがないですし、

図案そのものがかなりデフォルメされているので、

輪郭線のニュアンスで、やけにぽっちゃりした感じになったり、

すごくとんがった感じになったりして、

「えっ、これが東京タワー」っていうくらい、

私たちの東京タワーのイメージと、かけ離れてしまう可能性があります。

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結果的に、日本人が見ても立派な東京タワーになりました。

6月にEMS(国際郵便・貨物)でサンプルを送ってもらう予定だったのですが、

コロナの影響で、AIRのEMSは世界的にストップしていたりで船便でしか送れないかもとか

いろいろありましたが、東京タワーの刺繍サンプルが届いて、そのサンプルを見た時はとても嬉しかったです。

そんな経緯もあって、苦労しながら形にしていきました。

とはいえ、そんな事情もあって数量も少なく、商品を待望されている方には申し訳なく思います。

本日19日21時からの予約販売では「Sマーク30th5つ星」ノクシカタ刺繍に人気が集まる予想です。

21時からすぐで無くなるような気がしてしまいますが、その時はどうかクリップ柄もご用意してございますので、ポチっとしていただけるとありがたく思います。

また、年明けになりますが、ふなっしーのキーホルダーも試作を依頼中です。

さらに困難だろうと思っていたのですが、現地からの画像は意外にもイケてました!

ふなちゃんからの承認を得ないと商品化はできませんが、ぜひ皆さんの手元に届く日が来ればと思います。

ふなっしーのファンの皆さんも、SMAPのファンの皆さんも、本当に純粋でお気持ちがきれいな方が多いです。

それは、ひるがえってふなっしーやSMAPがそうさせているのだと思います。

そうした皆さんとお付き合いするようになって、だからこそなにか喜んでもらえるものをと考えてしまいます。

とはいえ、生産能力、発送能力、販売形態などがぜい弱でご迷惑をおかけしてばかりです。

これからもどうかよろしくお願い致します。
最初のイメージ画。ひどいレベルですが記念にここにあげときましょう。
試作第一号。真ん中と30thはオレンジにしてほしいとのご依頼を「SMAP愛を届け隊」の皆さんからいただきました。

青ももう少し濃くしたいと思いました。
そのイメージを伝える画像。こちらも拙くて恐縮です。
最初の東京タワーの刺繍。

ずいぶん前に、見学かなにかで静岡を訪ねた時のこと。

実物の富士山をミシン工房の縫製メンバーの多くが見たことがなくて、東名を走りながら「あの山かな」「これかな」と車の中で大騒ぎでした。

富士山は写真やテレビで見たことがあるはずなのに・・・と不思議に思っていましたが、今回の東京タワーの刺繍も同じようなことなんだなと思いました。
ふなちゃんは、いい状態の黒糸がないそうで探しているとのこと。 水で色落ちしてしまうようです。 かわいいのができそうな感じなっしー!
 
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