南三陸ミシン工房
東日本大震災をきっかけに南三陸で生まれた工房は、ミシンと共に復興の道を歩みます。
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南三陸ミシン工房とは?とは
SMAPとファンの皆さんのこと
2022.12.26
細々と運営されていたオンラインストアに事件が起きたのはストア開設翌年の2017年2月末のことでした。

それまでひと月に10件程度だったネット注文数が一夜にして数十件の注文が入り、さらには日ごとにどんどん注文数も増えていき「なにがどうなってるの⁉」となる事態が発生しました。

しかもご注文頂く商品がそれまでぴくりとも動きがなかった「大森さんの小銭入れ」。なかなか売れなくて在庫がたくさんあった商品です。

突然の注文増に、こちらもパニックです。

わけもわからぬままに受注と発送の作業を行っておりましたが、SNSなどを確認してみるとどうやらSMAPファンの方が当工房の商品を購入されてSNSで紹介してくださったのがきっかけだったことが判明。

どうしてSMAPファンの皆さんが???となりましたが、理由もわからずに懸命に発送作業を続けていました。

あまりの売れ行きに大森さんの商品も在庫が薄くなってきたので、大森さんに連絡して増産のお願いをした位です。

大森さんも「ミシン工房のみそっかすだった私がなんと皆さんのお役に立ってるなんて」と、たいそう喜んでいました。

やがて、大森さんの商品だけでなくミシン工房の他の商品にも注文が及んでいきます。大変有難かったです。

そして、Twitterを通じてSMAPファンの皆さんから様々なアドバイスを頂くことになります。

「メンバーカラー」があること、「SMAPにとって5角形の星がモチーフになっていること」「例えば、メンバーカラーのままの5色の星の織ネームを作って商品本体に付けるとファンは喜びますよ」などいろいろ教えてもらいました。

ようやく作業が少し落ち着いたころに、ファンの皆さんのTwitterにおける「つぶやき」を読み込んでいくと、急に注文が増えたその前の年の2016年の大晦日をもってSMAPがテレビから消えてしまう事態となり、ファンの皆さんは彼らが再び5人揃うまで私たちが復興支援を続けていこうということだったようです。

そう、SMAPは東日本大震災の復興支援にも大変積極的で、フジテレビの「SMAP×SMAP」の番組エンディングでは、毎回必ず復興支援を訴えていました。

また、震災後には工房のある南三陸町歌津地区の中学校にもお忍びで来訪され、体育館でコンサートを開いて被災者の皆さんを励ましてくれました。

「彼らが続けてきた復興支援を私たちが続けていく」という思いが「#復興に向けて手を繋ごう」のサインとなり、SNS上で大きなうねりとなります。

ファンの皆さんは、ネット注文の際には励ましのメッセージをお寄せくださったり、「発送は急ぎませんよ」とお気遣いの言葉を添えてくださいます。

皆さんに背中を押されて5つの星が並んだピスネームをオリジナルで製作し、そのピスネームを挟んだ商品を販売しました。

ネーム屋さんには「これをつくるのはかなりの高難度です」と泣かれました。
5つの色が横に並ぶ織ネームを作るのは大変なんだそうです。

そうして出来上がった織ネームを付けた大森さんのポーチや小銭入れ、お弁当袋、フラットポーチ、トートバッグなどを販売していきました。

そのうちに、イギリスのインテリアファブリックスブランド「Clarke&Clarke」に星柄の生地があるのを見つけ(生地名:シューティングスター)、その生地を使ったポーチなども生産することを始めました。

それらの売上げがどれほど工房の運営に役立ったことか。

本当に有難かったのと、販売を通じて全国のSMAPファンの方々から応援してもらっている実感を得ることができて縫製メンバー一同も意気に感じていました。

2018年9月には、SMAPファンのお誘いを受けて「ス芸部」さんの展示会を訪問し、その翌日には「SMAP愛を届け隊」の皆さんが主催するイベントにも出店して、直接ファンの皆さんと触れ合うことができました。

「ス芸部」さんの展示会では、出展されていた作品のどれもがSMAP愛に溢れていて、ものすごいオーラを放っていて圧倒されました。

展示されていた中でもSのマークがついた巨大なタペストリーは、全国のSMAPファンが分担してクロスステッチで刺繍した大作で、のちにミシン工房の大阪遠征の際にお借りして展示させて頂きました。

また、「SMAP愛を届け隊」の皆さんが開催した東京タワーでのイベントもSMAP愛に溢れるもので、何十年も彼らを愛してやまない気持ちがこちらにもダイレクトに伝わってきました。 イベントではSMAPのメンバーが出演した映画「シュート!」も上映されましたが、メンバーの一挙手一投足に黄色い歓声があがります。

私たちは上映会場の外側で物販の準備をしていましたので上映会の様子は直接はわかりませんでしたが、あの歓声は今も忘れません。

イベントの運営も「愛を届け隊」の皆さんがしっかりとされていてその運営力に驚くばかりでした。

SMAPファンの皆さんと直接触れ合うことができ、SMAPへの愛情の深さ(当たり前のことですが)にとても驚いたのと同時に「この方々のために商品を通じて喜んでもらいたい、笑顔になってもらいたい」という思いがますます強くなったのはいうまでもありません。

私たちは、商品をご購入頂くことで支援されている側ではありましたが、商品を通じてお客様にも笑顔になってもらいたい。元気になってもらいたい。

お互いの気持ちがSNSや商品の販売を通じて通い合うことで、大切な時間が生まれたと思っています。

SMAPファンの皆さんのその行動力は私どもに限らず、熊本地震や北海道の胆振東部地震、各地の豪雨災害などにも及びます。

ファンの皆さんの行動力を見るにつけ、そのファンを育んだSMAPの偉大さがわかります。

稲垣吾郎さんのラジオ番組の制作にかかわっていた在京のメディアの方が工房を訪ねてくださったときにSMAPファンのことをこうおっしゃっていました。
「すべてのジャニーズファンのなかでもっとも礼儀正しい方々」。
ラジオ局への投稿ハガキからもそのことがよくわかるとのこと。
そうしたファンの皆さんと長きにわたり、こうして交流する機会があったことに深く感謝いたします。

昨年のSMAPデビュー30周年には、記念の品を作ることができていい思い出になりました。

今は離れていますが、いつか必ず5人が一緒になる日がやってくると思います。
ファンの皆さんの熱い想いは必ず届くと信じます。
素敵な時間を皆様と過ごせたことに感謝です。
本当に有難うございました。
 
南三陸ミシン工房